導入事例:株式会社鴻池組

お知らせ
測量工数1/3達成 1/7に挑戦

ICT技術の普及が進むなか、土木・建設業界では3D CADと3次元測量で建設機械の自動操舵をおこなうなど、世界規模で作業形態が変わりつつあります。日本でも同様で、i-Constructionなどの取組みも含め、現場の作業効率の向上を目指してICTの取り込みが急務となっています。
そのような背景の中、株式会社鴻池組様の土木技術部では昨年から積極的にドローンの活用について調査をされていました。徹底した調査の末に導入したのは、日本国内でのしっかりとしたサポート体制を持ち、利便性・精度・柔軟性の高いシステムを有するSite Scanでした。

今回は株式会社鴻池組 土木技術部の國富様にSite Scanを選んだ理由についてお話を伺いしました。同社は、弊社のサクセスサポートを導入していただいた初めてのお客様でした。弊社は、現在稼働中の作業現場に2回訪問させていただき、GCP(対空標識)配置のコツや飛行プランのアドバイス、ドローンを飛ばす際の安全講習を行うなど、協力関係を築いております。

サクセスサポート

サクセスサポートとは、Site Scanユーザー様へのサポートプログラムです。ドローンの操作方法、導入指導、フライトプランニング、データの運用方法、国土交通省への飛行申請のサポートなど、Site Scanの機能を十分に活用できるようにあらゆる方向から支援しています。弊社の専任スタッフと1対1のコミュニケーションを取ることで、お客様のニーズに合わせた柔軟かつ手厚いサポートを実現しています。その充実したサポートプログラムはお客様には高い評価をいただいています。

國富 和眞 様株式会社鴻池組 土木技術部 部長
國富 和眞 様株式会社鴻池組 土木技術部 部長

Site Scanは、日々変化する地形データの取得を第一の目標として導入しました。Site Scan導入の決め手はクラウドのセキュリティーの高さと、国内のサクセスサポート体制です。特に、初期導入におけるサポートは大いに助かりました。
今は現場でドローンを使用し、空撮技術の特長を学びながら今後の使い方を考えています。Site Scanは非常に使いやすく、クラウドを利用し3D点群データが得られるのが良いと感じています。
今後も様々な現場でSite Scanを活用したいと考えています。

測量工数1/3の削減を達成

現場では、Site Scanによる作業の効率化と省人化の効果を実感いただいております。

國富 和眞 様株式会社鴻池組 土木技術部 部長
國富 和眞 様株式会社鴻池組 土木技術部 部長

今回の現場は掘削や盛土・埋め戻しといった土工事があり、掘削土は一時的に場内に仮置し、盛土や埋め戻しに転用する計画でした。盛土や埋め戻しに伴って仮置き土量が日々変化することに加え、仮置き場が点在している状況であったので、従来の測量により正確な土量を把握することはほぼ不可能でした。
ダンプトラックの台数チェックで大まかな土量を算出するのが限度でしたが、Site Scanを導入することで、仮置き土の土量を早く正確に把握できるようになりました。最近ではドローンを月に一回飛行させています。
初フライトの際でも、現場作業の手間を従来の測量で土量算出を行う場合に比べて1/3の工数に減らすことができたのではないでしょうか。

工数削減1/7にも挑戦

1回目の撮影の際に固定しているGCPをそのまま同じ座標で再利用すれば、2回目以降のフライトは僅か2時間(撮影とGCP処理作業1時間ずつ)で測量と土量計算まで行うことができ、作業効率をさらに上げることができます。これにより、従来の測量による手法に対して約1/7まで工数の削減が見込めます。

國富 和眞 様株式会社鴻池組 土木技術部 部長
國富 和眞 様株式会社鴻池組 土木技術部 部長

今回の広範囲の現場でもドローンを使って測量すると1時間程度で作業が終わります。GCPの測量を考慮しても1~2日程度です。従来の測量方法の場合は、今回のような点在する仮置き土を対象にするので、少なくとも3~4日は必要だと思います。また、従来の方法で土量計算を行う場合、測量結果を、図面化→平均断面法による土量計算→報告書作成という手順で行うため、さらに3日程度の作業時間が必要になります。一方、Site Scanの場合は、点群処理後の報告書作成を含めた土量計算は1日以内で完了します。
ドローンによる測量~報告書作成までに必要な時間を考えると、Site Scanを導入・利用するメリットは十分あると思います。

約80,000㎡の作業現場でi-Construction仕様の通りの評定点16点と検証点7点を設置しました。
撮影した575枚の画像と結び付けて補正したところ、全て水平20mm、縦30mm以内の高精度なデータを得ることができました。

簡単なデータ共有

現場のデータはプロジェクト関係者間で安全性の高いクラウドシステムの中で共有することが可能で、毎月行われるフライトが自動的に確認できます。國富様もこのデータ共有のしやすさにご満足いただいております。

國富 和眞 様株式会社鴻池組 土木技術部 部長
國富 和眞 様株式会社鴻池組 土木技術部 部長

重たいデータファイルを送信したり、毎回手動で共有作業をする必要が無く、撮影やデータ管理の手間が少ないです。現場管理者もデータを共有し、土量をいつでも確認できるため、発注者への進捗報告などに活用しています。

現在、鴻池組様は国土交通省の飛行許可を得て、DID地区を含む様々な現場での利用を計画されています。今後は、多くの現場でSite Scanを使用し、建設業界における最新技術を駆使して、現場の効率化および生産性向上の実現に邁進されることでしょう。

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