社員ブログ
伊勢神宮燎(かがりび)祭りに奉仕して
少し前の個人的な話になりますが・・・・
それは昨年の年始のあいさつに、知り合いのお宅へ伺った時のことでした。「佐々木さん今年の燎祭りに参加しなさい」と言われ、突然のお誘いに耳を疑った私でしたが、話を聞いてみるとその方は毎年神宮の燎祭りの奉仕をしており、今年で12年連続になるとのことでした。以前より私も神宮には大変興味があったので、戸惑いながらも快諾したのでした。
燎祭りの発祥は、戦後進駐軍(GHQ)が「神宮」に対して強力な圧力をかけたそうで、それは祭事が出来なくなる程だったそうです。
困った「神宮」が地元の氏子さんに相談したところ、身の安全を顧みず祭事に使うお供え物を、GHQに見つからないように隠して持ち込んだ事で祭事が行えたそうです。神宮が感謝の意を表して、この年越しの大事な祭事の庭燎奉仕をこの方々に委ね、会が発足し、今回で68回目の奉仕となるそうです。
燎祭りは、大晦日の夕暮れから元旦の朝まで、参道を照らし参拝者の安全と暖を取っていただく為に、燎を絶やさず燃やし続ける奉仕です。寒さの中、私も還暦を迎えた体に鞭打って、身を清め白装束に着替えてのご奉仕をさせて頂きました。この奉仕最大の務めは御垣内で燎を焚くことです。一般人が決して近づく事の出来ない御社の前で燎を焚き、静かに新年を迎えさせて頂きました。又、幸運なことにその役を二度もいただき、後で一晩で二度も御垣内の務めをする人を聞いたことが無いと理事長に言われ、遷宮の年に新しい御社でご奉仕させて頂いたことは、大切な思い出になりました。
さて、当社も5月に新社屋が完成し、3年後には100周年を迎えます。神前で燎を焚きながら、天照大御神・豊受大見神様の御前に世界平和と人類の共栄と、当社の繁栄・皆様の健康を祈願させて頂きました。
尚 今年度の奉仕参加者を募集しております。連絡をお待ちしております。
福岡営業所 佐々木 直行