社員ブログ
被災地視察をして
先日、某鉄鋼メーカー主催の東日本大震災の東北被災地の視察に参加して来ました。最初に訪問したのは石巻門脇地区で、津波の影響で壊滅的な被害を受けた場所でした。今もなお民家の基礎だけを残したままの状態が広がっており、建物があまり建てられていないその光景はショックで言葉も出ませんでした。
次に訪問したのは南三陸町で、テレビでもよく取り上げられていた防災庁舎でした。防災庁舎は震災当時、多くの人々が避難をした場所ですが、6メートルを超える津波を受け、避難に来たほとんどの人々が亡くなられた場所で、祭壇には多くの献花や千羽鶴が置かれていました。南三陸町も被害が大きく骨組みだけが残ったままの建物が多く、生々しい津波被害の実態を垣間見ました。
その後、気仙沼では海岸から約600メートル流された大型漁船が打ち上げられた場所を訪問しました。漁船は撤去されていましたが、他の被災地と同様に津波被害を受けたままの状態のものが数多く見られました。
その後も、陸前高田で高田松原の「奇跡の一本松」の視察をしました。陸前高田では大規模な復興工事が行われており、町並みも少しは復興に向けて進んでいるように感じました。
今回の被災地視察を通して、3年経った今も大震災・津波の爪痕が大きく残っており、被害がいかに大きかったかということを痛感しました。そして完全に復興するにはまだまだ時間がかかるだろうということを率直に感じました。
私は中学生の時に阪神淡路大震災を経験しました。その被害もまた大きかったですが、今回は比べ物にならないくらい大きな被害であると思いました。
私にとってこの見学は、改めて地震の恐ろしさを感じるとともに、この経験を家族や会社の仲間や友人に伝え、地震についてもう一度考える良い機会になりました。日ごろから家族との緊急時の避難場所を決めたり、防災グッズを揃えるなど、もしもの時の為に備える準備をしたいと思います。
現地の皆さんがおっしゃることは、東日本大震災のことを決して忘れずに、後世に伝えていきたいということでした。そして、地震は必ず来るものなので、防災への備えを忘れないようにしてほしいとのことでした。私自身も少しでもその協力が出来ればと思います。
皆さんももう一度、もしもの時の為に家族とお話をされてはいかがでしょうか。