社内活動
創業100周年記念行事のご報告
2017年7月1日、2日に伊勢志摩にて創業100周年記念研修旅行が開催され、芝本産業全社員並びに、関連会社社員数名も加え、約150名がG7伊勢志摩サミット開催の地「志摩観光ホテル」に集いました。
まずは全国から社員が名古屋に集合し、そこから近鉄特急「楽」を貸切り、三重県までの道程を楽しみます。車内ではグループワークなどの研修も催され、式典に臨む前の一体感を演出しました。
100周年記念式典
ホテルに到着後、会場となる「真珠の間」にて100周年記念式典が執り行われ、まずは当社の歴史を綴る映像「我ら芝本誇りあれ」を通し、この100年を振り返りました。
ここでは江戸時代より続く前身の油問屋「今津屋」の時代から、近代化に沸く大正期の大阪で創業者芝本秀三郎が同業他社で修行の後、鉄鋼問屋を興したこと、波乱と成長の昭和時代、そして平成時代における財務体質改善に向けた奮闘など、その時々で鉄を主軸に据えながら時代に応じた商売や施策を展開し、強かに生き残ってきたことがわかりました。
その後は余韻も残しつつ、新会長・新社長就任式典「花ひらけ 先駆の光 新世紀」へと移りました。
新会長・新社長挨拶
まず、会長の挨拶で「無事にたすきを渡すことができた。バブル崩壊後、ここまで財務体質が向上できたのは、お取引先の皆様や社内の先輩方のアドバイスがあったからこそ。感謝の気持ちを持ち、これまで通り当たり前のことを当たり前にすることを大事にしていく。創業から産業のコメと言われる中核の鉄の事業があったから不動産事業はじめ様々なことが可能となった。今後も鉄には力を入れていく。これから先は変化のスピードが早くなる。今まで以上に災害などへの安全対策が生き残るうえでも大切になる。若い人たちには会社の業容が良くなって活躍の場は大きくなっているので頑張って欲しい。」
と述べました。
続く新社長の挨拶では「8代目の社長となった。100年目は通過点に過ぎない。事業展開ができる価値観を大切にしつつ、それぞれの幹を更に太くしていきたいと思っている。大企業と渡り合うには組織力の強化しかない。情報共有の徹底、上司は部下に適切なアドバイスをし、部下は上司の立場を察していくこと、そしておかしいと思ったことは例え取引先であっても指摘していく。笑って過ごすか、泣いて過ごすかのどちらかで考えると笑って過ごしたほうがいいはず。一期一会で集まった社員、一生懸命仕事をし、きちんと休むというメリハリをもって働いていこう。」と述べ未来への一歩を踏み出す社員を鼓舞しました。
式の終盤では社員が作詞を担当した社歌「先駆(せんく)の光」がサプライズでお披露目されました。これは企業理念である「Do the right thing right. 」(当たり前のことを当たり前にやる)が印象的なサビとなり、明るい曲調の、輝く未来に歩み出す力強い社歌で、一度曲を聴いた後、皆で声を合わせ歌い、込められた意味を噛み締めました。
100周年記念パーティー
式典の後は、伊勢志摩サミット各国の首脳も舌鼓を打ったコース料理と共に100周年記念パーティーが開幕されました。この時間は20代の若手社員が中心となって企画したもので、「芝本タイムトラベル」と題し、これまでの苦境やそれを乗り越えてきたこと、本社ビルの変遷やお取引先様との歴史などを映像を用い、時間旅行仕立ての進行で学ぶ企画が催されました。その後は社員一人ひとりの紹介ムービーが上映され、会社で見る姿とは一味違うプライベートの姿に会場はおおいに盛り上がり、社員同士の交流を深めました。
伊勢神宮 猿田彦神社参拝
2日目は朝一番に伊勢神宮の外宮に参拝したのち、「みちひらき」の神様が祀られている猿田彦神社で御祈祷を受けました。祭神の猿田彦大神は物事の最初に御出現になり、万事最も善い方向へおみちびきになるとされています。これまで当社を支えてくれた諸先輩方からたすきを繋ぎ、自分達で道を切り拓いていこうと気持ちを新たにしました。
その後は伊勢神宮内宮にて皆が約2時間おもいおもいの時間を過ごしました。他部署の社員と対話をしながら、昔ながらの町並みを再現した神宮門前の「おかげ横丁」を観光する人や、緑豊かな境内をゆっくり散策する人もおり、それぞれ英気を養うことができたと思います。そして全日程を終えるころには初日と比べ、社員同士の一体感も増し、帰りの電車の中では部署間を越え各々が自由に座り、振り返りや翌日からの仕事への抱負などを語らいながら帰途に就きました。
これからの芝本産業
今回の研修旅行を通して先輩達が歩んできた波乱万丈の道程、それを乗り越えてきた機転やお取引先様との関係性に皆心を打たれました。
この100周年を機に、私達は鉄を主軸にしつつ新しいことにチャレンジできるという価値観を大切にしながら素早い情報共有を心がけ、組織力を高めてまいります。また、何よりも大事なのは、これまでと変わらず「当たり前のことを当たり前に」お客様、メーカー様のお役に立てるような仕事をすることだと思っています。 ここまで生き抜いてきた「芝本らしさ」を大切にしながら、これまでの伝統にとらわれることなく創業第二世紀という新しい道を切り拓いていきます。